こんにちは、動物看護士の藤田です、お久しぶりのブログです。

最近、少しずつ暖かくなり、自分の愛犬の柚子もモコモコの抜け毛が気になる季節、わんちゃんたちも花粉症やアレルギーで皮膚の痒みで来院される子も増える気がするのですが、そこで、今回はお家でシャンプーすることで少しでも快適に過せたら、と思い、お家でのシャンプーについて少し書いてみようと思います。

Ⅰ.なぜ、シャンプーが必要?

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わんちゃんは人間のように汗はかきませんが、

皮膚や被毛の汚れを放置してしまうと・・

細菌や酵母菌が増殖してしまいます、すると・・・

皮膚の状態が悪化し、皮膚病が起こることにつながります・・・

 

シャンプーすることにより
☆皮膚や被毛を清潔にする(アレルゲンの除去にも有効)
外部寄生虫(ノミ・マダニ)の発見、防止にもつながる

 

 

Ⅱ.シャンプー前の準備

用意するものは、
☆コーム(ブラシ)

☆シャンプー液(リンス液)

☆バスタオル

(吸水性の良いタオル・・・あると便利)

シャンプーに取り掛かってしまうとバタバタしてしまうので予め準備をしておくとスムーズです。

 

 

Ⅲ.シャンプーの方法

①   シャンプー前にブラッシングを行います!

これはシャンプーを皮膚まで届きやすくする為と洗った後に毛が絡まるのを少なくするためです。

 

②   ぬるま湯でしっかりと全身の毛を濡らすと共に表面の汚れを流しましょう!

シャワーヘッドを軽く押し当てるようにすると、皮膚までしっかりと濡らすことが出来、お湯ハネの刺激が少なくわんちゃんが怖がるのが軽減されるように思います。

ここでの注意点はお湯の温度は38℃以下で、わんちゃんの皮膚は人より薄いので人が少しぬるい又は冷たいかな?と思うぐらいがちょうどよいです。

 

③   肛門腺を絞りましょう!

シャンプー中に出てしまってはシャンプーが台無しになってしまう可能性が・・・

もし無理なら、シャンプー前に来院して頂ければ、絞らせていただくことも可能です。

 

 

④   シャンプーをしていきましょう!

1.本洗いの前段階として!

シャンプーを地肌に優しくマッサージするように一度、軽く洗っていきましょう。

わんちゃんの身体の表面は意外に油分が多いため、大抵、1度のシャンプーでは汚れは落ちません余洗いとして、泡立ちがなくてもいいので、さっと洗っていきましょう。

2.本洗い!

シャンプーを泡立て、皮膚をマッサージしながら、ゆっくりと全身を洗っていきましょう。
強くこすりすぎると、皮膚を傷つけてしまうので注意しましょう。
泡立ちが悪くなったら、シャンプーを手のひらに追加して使用します。

〈薬用シャンプーの場合〉

薬剤を10分間皮膚につけた状態で保つことが大切です。
10分間、じっとさせておく事はなかなか難しいかと思います。
症状の重いところから泡立て始めるだけでも、全身に辿りつく頃にはその時間浸透します。その他、フードを使用したり、軽くお散歩をしたりするのもいいかもしれません。

3.シャンプーをしっかり洗い流す!

シャンプー後は、しっかりとぬるま湯で洗い流しましょう。

ここで、シャンプー剤を残してしまうと、新たな皮膚病の原因となってしまいます。

4.乾かす!

吸水性の良いタオルで全身を拭いてしっかりタオルドライをしてあげましょう。

乾燥しすぎたり、ドライヤーの熱による皮膚病の発生を防ぐため、当院ではドライヤーの使用はお勧めしていません。

また、必要に応じて、保湿剤の使用しましょう。

Ⅳ. シャンプーの種類・頻度は皮膚の状態によって異なります
「うちの子はどうかな?」と気になるときは、お気軽にご相談ください。
ご自宅でのシャンプーは、慣れるまで大変ですが、飼主さんとの絆を深める事とともに、病気の早期発見など、大切なコミュニケーションのひとつにもなりますので、この機会に是非チャレンジしてみてください。